粉石鹸の香りと勇気ブースター
心にヘリテージ。
深水歩で腹一杯胸いっぱいのあと少し街外れまで歩いて見ました。
昔団地が立ち並んだこの地域は開発により全て取り壊されたのだとヒロシに教わる。。。ふーん。ここの暮らしはどんなだったのだろうかと。
団地のひと棟が建て直され、ホテルになっていた。ロビー見たいね。と中に入ってみる。中庭に差し込む陽だまりが暖かい。この暖かさは昔と同じであろう。と天を仰ぎ見る。
ホテルは昔の一室が一部屋。小さいけどコギレイ。。と。。。
ロビーの右手でお姉さんがこっちこっちと手招きをする。。入り口の前で息を飲む。昔の写真の博物館。といえばいいのか。。。その昔マッチ箱の様な小さなお部屋に(その呼び込まれたお部屋は当時のアパートの一室と同じ大きさ)住む大家族の写真がその一室の大きさに拡大されて、更に部屋は床、壁と見事にに3D化されている。そしてその写真は実物大の大きさになっているので一瞬実物っぽくてドッキリする。。心を打つ光景だった。豊かではなかったであろうその時代にタイムスリップ。ぱっと見は悲壮感があるのかもしれない。でもこの人たちがいたから今の私たちがいるのだと瞬時に感謝の念も湧いた。。。その残された写真自体が遺産なのかもしれないが、それよりも今のこの衝撃が心のヘリテージに。私の中の勇気粒となる。ちょっとやそっとで。へこたれない。ぶつくさ言わない。絶対に希望の言葉しか口にしないこと。。。頑張らないとね。昔頑張って生きてくれたみんなに笑われちゃうよ。。って思う。公園の写真や大火災の記録なども。どれもこれも貴重な記録。もっと見ていたかったな。
でもね。狭い部屋でも子供の目は美しくとても楽しそうに遊んでいた。上手く撮れてない写真に後悔。
大切なのは忘れないで、どんなに辛い記憶でも、一緒にそれと生きること。だと心から信じたい。。
エメロンもどきと粉石鹸の匂いのする美容院街から何度も振り返って
またいつか来なきゃ。
と思いました。頼むねヒロシ。
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